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不眠は精神科外来における、もっとももありふれた主訴といっていいでしょう。日々の臨床にたずさわっていると、いかに多くの人が不眠に悩まされているかに驚かされます。
話しを聞いてみると、すぐにクリニックや病院を訪れたわけではなく、お酒の力を借りたり、自力で治そうといろいろ努力した末に、やっと思い切って相談に来たという方が大部分です。
そして、異口同音に、「こんなことならもっと早くクリニックに来ればよかった」とおっしゃいます。少しでも多くの方に、不眠には対策があり、専門医のもとで適切な治療さえ受ければ解決するものであることを知っていただきたいと思います。
不眠はその起こり方によって、入眠障害、中途覚醒(かくせい)、早朝覚醒、熟眠感欠如の4つの型に分けられます。
入眠障害とは、寝つきが困難なもので、不眠のうちでもっとも多いタイプです。
中途覚醒はいったんは眠れるものの2、3時間すると眼が覚めてしまう、あるいはトイレに起きるとその後眠れなくなる、というものです。
早朝覚醒は朝方4時とか5時など、早い時間に目覚めてしまうものです。そして熟眠感欠如とは、起きた後にぐっすり寝たという感じがないものです。ただし、多くの場合にはこれらのいくつかが同時に組み合わさっています。
不眠は、それだけが単独で起こることもありますが、うつ病や不安神経症などの精神疾患に伴って起こることもあります。この場合には、単純な不眠の治療だけではなく、もとになっている精神疾患の治療を同時に行う必要があります。
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